JUNS Blog

JUNS株式会社の公式ブログです。主に開発・新製品や企業活動についてのあれこれ。

Panasonic GH4でHD高画質ライブ配信+4K録画!

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たくさんのメーカーから4Kカメラが出揃い、JUNSにも4K編集機のお問い合わせが増えてきました。
みなさんも4Kカメラ買いましたでしょうか?

JUNSにはPanasonic GH4がありますが、ノンリニア方面でのテストがひと段落したので ライブ配信でのテストをしてみました。

ストリーミングのサービスでまだ4Kがサポートされているものがないので、4K解像度でのライブ配信は出来ませんが、ノンリニア編集と同じく4Kカメラ入力をHDサイズでダウンコンし配信すれば高画質になるのでは?&4Kサイズでのローカル録画ができないか、という検証です!

使用した機材は

Panasonic GH4

●Blackmagic Design Decklink Studio 4K

●Blackmagic Design ATEM 2M/E Production Studio 4K

●JUNS Mobilecaster

●JUNSスタジオのパワー配信PC

●JUNS OPTIMAN S 光HDMIケーブル BB(接続検証も兼ねて)

まずは、MobilecasterにDecklink Studio 4Kを取り付けてGH4をOPTIMANで直接入力!
が、画面がちらつくことがあったりで、安定しません。

他のメーカーのHDMIケーブル複数で試すも、全部同じ。

PCをより上位のスタジオ配信PCに変えて見ても変わらず。

BlckmagicDesignのサポートに確認すると、やっぱりGH4はうまく入らなかったとのこと。
ATEMの方なら、最近対応されたという話を聞きました、とのことで、急遽ATEM 2M/E Production Studio 4Kを追加。

GH4>ATEM 2M/E Production Studio 4K>Decklink Studio 4Kという流れでJUNSスタジオのパワー配信PCに入力、直接ではちらついていた4K映像が、スムーズに!

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通常、ソース設定では解像度やフレームレートが表示されますが、4Kで入れると空欄に。

GH4の入力と間に挟んだATEMをHD設定にすると、ビデオのサイズとフレームレートもちゃんと出ます。

配信の設定はUstreamでサポートされる1920×1080に、ビットレートは4000kbits/s。

ローカルへの録画は3840×2160でビットレートは配信とおなじ4000kbits/sにしました。

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が、1つ前の画像を見てもらうとわかるようにFPSが14.29と、本来の半分くらいになっています。

配信だけ、録画だけで試してもあまり変わらず。

配信されている画面はそこそこきれいですが、たまにかくつきます。

マシンパワーとしては、CPU使用率は少し余裕を残しているし、メモリは余裕なので、グラフィックカードをGTX780に変更。

ついでにWirecastを5に変更。

配信設定はそのままで、再チャレンジすると、FPSは27.27まで上がってかなり改善!

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あと、もうちょっと!ということで、Wirecast5からの機能 エンコーダーH.264からx264にしてみたところ、安定して30FPSでの録画配信を同時にこなせることを発見!

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画質の比較にWirecastで録画したGH4のSDカードに保存した動画をPremiereProのフレームを書き出しで書き出してみました。

ちょっとそのままだと大き過ぎるので、一部分だけトリミングしたものをご紹介しますね。

★Wirecast 5 3840×2160 4000kbits/sでローカルへ録画

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★GH4 SDカードへ録画 3840×2160 30p 100Mbps

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もちろんSDカード保存の100Mbpsには比べるべくもないですが、結構がんばったのではないでしょうか。

PCの機能的にはまだ余裕を残しているのでもうちょっと高画質録画ができるような気がします。このあたりは追々詰めていきたいと思います。

そして、ライブ配信の方の成果はこちら!
YouTubeLiveでテスト配信をした時のアーカイブです。

ぜひ設定で1080pHDにしてフルスクリーンでみてみてくださいね。
HTML5モードになっていると1080pHDがでないみたいなので、出ない場合は通常プレイヤーに変えてみてください。

www.youtube.com

動きをみるのにWirecastロゴを入れているので見にくいかもしれませんが、向こう側のバス停の文字も読める程の高画質。雨が降っていて条件の悪い中、かなりきれいに配信できているのではないでしょうか。


Ustreamでも、同等の画質設定で試したところ、ほぼ同等の結果が得られました。(見た目はYoutubeの方が、より綺麗に感じました)


この設定でライブ配信をリアルタイムで快適に見られる人はそう多くはないかもしれないので、視聴者が画質を段階的に選択できるYouTubeLiveの方が、多くの人に見てもらうのには適しているかもしれません。

これからは4Kカメラを導入して、SDカードに4Kで収録を残しておきながら、ライブ配信は4Kで入力、HDで配信なんていうのも可能になっていくのかな。というか、JUNSが可能にします!

実験の成果を反映させた製品情報や新しい検証結果はここやFacebookなどでお知らせしていきますねー。

sudo