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YouTubeLive の方法

JUNSTV YouTube

 さっき今年最後のJUNSの音楽番組『宍戸留美x津田大介 Oil in Life』2012年最後の回が終わった、クリスマススペシャルということでとても華やかな番組と成ったが、今年があと二週間も無いと気がつけば恐ろしくも思う。
 実質2年以上休んでいたこのブログ『SuperPC JUNS』の最後のあたりはYouTubeの事をあれこれ書いているが、長いお休みに入った訳はUSTREAMで精一杯だったからという理由もある、この3年近くは心身ともにUSTREAMでいっぱいであった。
 YouTubeUSTREAMは同じライブメディアというかネット動画なんだけど、今年の前半まではかなり異なっていた。生配信(リアルタイム)中心のUSTREAMアーカイブ(録画)中心のYouTubeという違いが分かりやすいが、今年よりYouTubeでも生配信が可能なYouTubeLiveが始まったことで、機能としてのUSTREAMYouTubeの差は無くなったと言って良い。むしろUSTREAMに待望していた生配信の再利用(アーカイブ)に関して全世界に何十億人ものユーザーを持つYouTubeLiveには総合的なインフラとしてUSTREAMを超える魅力がある。
 また機能、性能と言っても良いがYouTubeLiveはUSTREAM等既存のライブメディアと比べて相当に高い面がある。たとえばお金のかかった動画配信などでは落ちるということは許されない、しかしH.264にリアルタイムエンコードしながら配信するネット動画は処理の複雑さ等もあり絶対に落ちなくするというのは難しい。YouTubeLiveをやって先ず感心したのがこの部分で、最初からプライマリーとセカンダリーの配信サーバーが用意されていて、二台の配信機を用いて同時に二重の配信を行うことが出来る、万が一片側の配信機が落ちた場合はバックアップの配信機からの動画に自動的に切り替えられるわけだ。
 しかもYouTubeLiveの動画は解像度ごとに(720P/480P/360P/220P)それぞれの動画を配信する仕組みになっているので、この部分まで分けられれば一つの番組に対して合計8台の配信機を使うことも可能(試してないけど)のようで、一番怖い配信落ちという不安から逃れることが出来る。
 USTREAMをなかなかビジネスに出来ない理由には落ちる可能性というのがあったと思う、滅多に落ちるものではなくても、お金を取って配信する番組では「ネット動画は落ちるもんなんです」では許されない。自信をもって確実に配信できないことがビジネスにするうえで障害になっていたことは間違いないだろう。
 もう一つYouTubeLiveの性能として優れているのは、高画質とあらゆるプラットフォームでの視聴の両立を実現しているところだ。前述の様にYouTubeLiveでは一つの動画を720P/480P/360P/220Pの異なる解像度に分けて配信することが出来る。ちなみに740Pでは標準で2Mbpsという高いビットレートが想定されていて、これはPCやテレビの全画面表示にしても地上波と極端に異なる印象を持たないほどの高画質である。一方220Pでは画面は綺麗ではなくなるが3Gの電波しか届かないような場所で古いiPhoneを使っても番組を継続して視聴することが可能である。USTREAMもサーバーやアプリで工夫して随分色んな環境での視聴が出来るようになったが、いまだに配信時のビットレートをいくつにするかで悩むし、モバイル専用の低画質チャンネルをサブに置くことも多い、このあたりの性能ではYouTubeLiveは飛びぬけているといって良い。
 そもそもYouTubeLiveはネット動画ビジネスを前提として設計されていることがこの違いの基礎になっている。分かりやすく言えば商業としてネット動画に挑んでいないと、そもそもアカント自体を取得できないのだ。ここはYouTubeとYouTubeLiveの大きな違いでもあり、両者は同じ名で同じアプリで視聴できるにもかかわらず、目指している方向はかなり異なる。 
 これが良いか悪いかを言うことはとても難しい。全ての人に動画配信を提供しているUSTREAMの存在が原発再稼動反対の首相官邸前デモを全国に知らせた功績は巨大だ、政府に支配されている大手マスコミから独立して全国の人に隠されていた光景を伝える様な使い方は、Googleからの招待制と法人アカウントが原則のYouTubeLiveでは実現しずらかっただろう。尤もデモの録画がYouTubeを通して全国に広まった事実も同時に存在するからGoogleが報道利用を避けているわけでは決して無い。
 Googleが第一においているのはネット動画をビジネスまで持ち上げることだろう、3年近く関わってきて思い知っているのだが、これは並大抵なことではなく、YouTubeLiveが今慎重にライセンス(ライブパートナー契約)を進めているのは、この難しさを知っているからに他ならない。短編動画はブログの延長で個人でも世界が驚くような作品を生み出すことが可能だが、生配信(生中継)というのはカメラの数など機材ひとつとってもハードルが極端に上がる、無制限にチャンネルを乱立させるよりは、歴史や資産のある地上波と並べるようなネット配信が出来る組織を育てていったほうが良いとGoogleは考えているのだろう、だからパートナー向けのスタジオまでニューヨーク・ロンドン・ハリウッドに設立しているわけだ。
 現在販売されている大型液晶テレビには標準でYouTube(Live)が見れる機能が標準で付いている、Panasonic等ではUSTREAMも見れるようになっているが、やはりYouTubeのインフラの方が圧倒的なことは間違いない、世界で最も飛びぬけて利用されているネット動画だ。USTREAMが登場した頃、地上波がUSTREAMに取って代わるように騒がれたし、放送局もそれなりの危機感を抱いたが、今一番そこに近い存在はYouTubeLiveなんだろうと思う。
 もちろんUSTREAMやJustin/LiveStreamも更に進化していくことは間違いない、生配信に関してはYouTubeLiveより経験や実績もある。なにより各社共に配信の技術が近いので相互乗り入れも不可能でないと思われる。電波の様に配信形式をあわせていけば、同じプレイヤーでYouTubeLiveもUSTREAMも視聴することが可能になり、視聴者から考えればこの方が便利に決まっている、BSやCSに多くの配信会社が乗り入れていて、チャンネル毎に課金の契約をしているのを見れば、将来的にネット動画も同じ方法を選んでもおかしくない。
 つまりはYouTubeLiveがこだわっているビジネスになる動画配信の道さえつかめれば、複数のインフラが共存することは可能だし、歴史をみても特定のものがインフラを独占するとたいてい良くない方向に向かう。しかし今はネット動画がビジネスになるかどうかという境目、いや正直に言えばビジネスに出来なくて共倒れしかねない状況にあるように思う。だから先ずはYouTubeLiveにブレイクスルーとしての期待をかけている、テレビ局より大きな資本を持つネット配信業者はGoogleしかないから、USTREAMへの恩を忘れたわけではないし、実際配信者の数で考えればYouTubeLiveはUSTREAMより何桁も少ない。しかしYouTubeLiveのビジネスへのこだわりはUSTREAMの配信者にとっても深い深いつながりのあることなのだ。

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 ブランクもあって散漫とした文になっているし、なにか誤解を与えてしまいそうな表現の稚拙さがまずいとも思うが、何かしら毎日ページをアップして行きたいと思っています。どうかお付き合い下さい。