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最速エンコード対決 FireCoder / PxVC1100 / Core i7 920 4.2GHz !!



5DMKII の動画は正しく衝撃的で、様々な作家が今まで見たこともない圧倒的な映像の美しさに痺れてしまい、
このカメラで映画やらCMを作り「ビデオサロン」や「ビデオα」といった映像雑誌も毎月ハイビジョン一眼デジカメの特集を組んでいる。

5DMKIIと合わせて発売されていた本家CANONハイビジョン一眼デジカメSX1isもやっとファームが新しくなりRAWに対応し
そして本命とも思えるGH1が今月ついに発売された

GH1は巨大な冒険を内包するカメラで5DMKIIほど分かりやすく痺れさせてはくれない
アパーチャーサイズはほぼ35mm映画フィルムと同じサイズなので70mm映画フィルムサイズの5DMKIIよりインパクトは小さい
しかしGH1最大の難点は、外見は見慣れた一眼レフの姿であるのに、ファインダーを液晶にしたことだ
これはフィルムカメラや通常の一眼デジカメとは決定的に違うビデオカメラのルールなので
フィルムを長く愛用した人に大きな拒絶反応を興し、この画期的なカメラと作家の間を引き裂く
なのにシャッター音はどのデジカメよりライカに似ていて、
それがフィルムカメラマンに懐かしいメッセージを発しなんとも複雑な思いを生じさせる。
このあたりがこのカメラの不可思議さを象徴している様に感じる

しかし今時はフィルムカメラであってもCCDが付いていることは当たり前で
四半世紀も前に映画「影武者」の制作を巡って黒澤明勝新太郎がそのCCDを起因として決裂した下りは有名だ
CCDが無い頃、フィルムにどのような映像が記録されてゆくかはカメラマンが独占し個人の才覚に任されていた
CCDが付いてから、カメラマンはカメラの映像を常に監督にチェックされるようになり
今では撮影直後に役者がフィルムカメラに付けられたCCDで撮影されたビデオをチェックすることも当たり前だ
もはや「影武者」の時存在したような映像の独占を巡る監督と役者とカメラマンの争いは崩壊している

実際に記録される映像をファインダーで見れる事はより正確な露出や色にもつながり合理的なのだが
テレビで見るならともかくファインダーが液晶というのはフィルムカメラに馴れた人間には生理的に耐えられない

しかし映像は疑いなく完全デジタルに流れているから作家側からも歩み寄る必要がある
多少遅れてもあと数年でテレビやネットの動画はハイビジョン以外無くなるくらいの勢いなのだから

そしてその流れの基盤になっているのが高度な映像圧縮技術で、その中でもいま最も力のあるのがH.264AVCHD

AVCHDは日本のPanosonicとSONYが権利を有するとてもローカルな規格なのだが
世界のビデオカメラの殆どをこの二社が占めているので現実としてはワールドワイドな標準規格である
H.264とは殆ど同じような技術なのだが家庭用BDレコーダーやハイビジョンテレビとの親和性を考えると
おそらくAVCHDを基本に据えた映像環境が中心となってゆくことになるだろうと思う

しかしH.264にしてもAVCHDにしてもとても高く複雑な圧縮をかけているので現在の恐ろしいパワーを手にしたPCでも扱いにくい
特に編集となるとMPEG2など圧縮率の低いコーディックに変換してあげないとパラパラ漫画以下の動きしか得られず使い物にならない
しかもAVCHDからMPEG2に変換することさえも今のPCでは力不足で、
一時間の映像を編集するためAVCHDからMPEG2に変換するだけで六時間ぐらい平気でかかったりする

そこに現れたのがSpursEngneやCUDAなど重い作業を専門に扱うエンジンだ
しかし今のところCUDAはMPEG2からH.264への変換にしか対応しておらず頼りはSpursEngineのみとなる

そこでSpursEngineを搭載したFireCoderとPxVC1100を6枚そろえて何とか並列でAVCHDからMPEG2へのエンコードを速く出来ないか色々試してみた

それはEDIUS系のAVCHD2HQやFireCoderが複数枚のSpursEngineに対応したことと
PxVC1100がTMPGEncとSpursEngineプラグインバンドルして安価に発売されたことがきっかけであった


テストの素材はAG-HMC155の最高画質で撮影された三時間二十分つまり200分32GbyteのAVCHDフルHD映像
今までならMPEG2に変換するのにまる一日かかるほどの重い作業だ
それがFireCoderを二枚挿したJUNS Pro64では二時間つまり120分と表示されている
AVCHD2HQ+FireCoder二枚を使ったテストでも

■AM4:44開始

■AM6:44終了
実際に二時間でエンコードされている
実時間の2/3程度の時間でAVCHDからMPEG2に変換できることは革命的とも思う

しかも今回はSDHCカードからダイレクトにエンコードさせることにより
カードからハードディスクに素材をコピーする時間(32Gbyteだと3〜40分)を省くことにも成功しているので
その時間を抜いて考えればトータルでの時間短縮はかなり大きい

TMPGEnc+SpursEngine二枚でのテストは不本意な結果となっている、具体的には四時間つまり240分エンコードに時間がかかる
TMPGEncはマルチスレッドへの最適化がAVCHD2HQ/FireCoderと比べて低い(Core i7の場合CPUを50%程度までしか使用しない)ことと
複数のSpursEngineに対応していない事が主な原因と思うが、通常は2個ほど同時にTMPGEncを立ち上げて系列処理をさせれば100%CPUを使い切るのだが、
SpursEngineそれもFireCoderを複数枚挿した環境下ではTMPGEncを複数立ち上げることが出来なかったし、1つでもエラーでダウンした
このあたりは今後改良されるものと思うので楽しみに待ちたい

テストを終えて実時間の2/3+SDHCカードから直接変換という目標は叶ったがこれでは雑誌のレビューと何も変わらない
そこで思いついたのがCPUの大きなクロックアップによる高速エンコード
Core i7 920 がD0ステップに変わったとき倍率が21倍に設定出来るようになっていたのと(つまりD0はCore i7 930だった?)
V10というペルチェのクーラーが気になっていて再度920のクロックアップについてテストしたいと思っていたからだ

結果から言えば4.3GHzでVantageや三千二百万桁のPIを問題無く処理するとんでもなく素晴らしいものと判明した
数日にもわたる100%負荷のエンコード作業においても4.2GHzにすれば一度のトラブルもなくエンコード中にネットサーフィンすら出来た
ではエンコード速度の結果というと

■AM2:45開始

■AM4:25終了
なんと100分という最短記録を達成した
200分のAVCHD素材をSDカードからダイレクトに100分でMPEG2に変換した
実作業で3〜40分かかるカードからの転送時間も含まれていると考えると
全て込み、素材の1/2時間でAVCHDカードからPCのハードディスクにMPEG2にして編集可能にするという結果は聞いたことがない
かなり画期的な想像を超えたものになった



ちなみにSuperPI 10Mは9秒
VantageもGTX295空冷でP22073という素晴らしい数値を出している

この結果を受けてJUNS Proは全機種にわたって4GHz以上のクロックを使える用にしたいと思う
298000円のJUNS Pro64でも実時間の半分でAVCHDファイルを編集可能なMPEG2に変換できる
10万円の965と2枚で9万円のFireCoderを使うよりずっと速い
しかも12Gbyteメモリと3TBのHDDそして240SPの超高速なCUDAアプリが利用出来るGeForceが付いてくる
MPEG2で編集した後のH.264への変換はCUDAのbadaboom等が使えるのでかなり高速が狙える
画質を最優先したい場合でも4.2GHzのクロックとQuadCore8HT+20Gbyte/sDDR3の力で2パスのCPUエンコードも他より高速だ

どうせなのでJUNS Proだけで終わらせず、TopGamerやSuperPCにもこのバリエーションをつなげていこうと思う
実は既にファンレスでのケース組み込み完成品状態での4.2GHz動作もテスト済みなのです

ちょっと良いマシンが作れそうなときの楽しさが躍ります
まぁ単に今3.2〜3.8GHzと表記して販売しているマシンのクロックが4GHzを超すだけなんですが
Skulltrailには敵わないけれど世界中の何処にも売っていない様な高速マシンを920で作るなんて
高いCPUやエンコードカードが無くても、それより速いマシンを今と同じ価格で販売できることこそ
クロックアップの真骨頂です

あと現実問題としてハイビジョンの編集ソフトがSpursEngineやCUDAに対応している部分はまだ最後の書き出しなどの一部に限られていて
やっぱりCPUの処理速度を上げてやることが今も最も効果があるという現実とも合致しています

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