世界最高級・最高速パソコン 究極のSkulltrailに再び挑戦!! その(1)
おなじみ究極のプラットフォームSkulltrail
XEON-EP が出ても その栄光は微動だにしません
なんといっても次に4.2GHzで動く物理的8Coreマシンが発売されるまでには速くても数年
現在は電力効率の関係でクロックは3GHz程度のままCore数を増やしていくのが主流なので
もしかしたら二度と無いかもしれません
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しかし幾らマルチスレッドや分散化を進めていっても
シングルスレッドで高速が求められる分野は無くなれません
特に従来の資産、つまり今存在する、今後バージョンアップの望めないソフトを高速で実行させるには
どんなにCoreを増やすよりクロックを上げることが重要です
トンチンカンな例えかもしれませんが
現在最速の何十万個もCPUをもったスパコンをつかっても昔の設計を基本とし変更できないソフト
例えばもはや公文書と呼んでいい世界の図面の標準であるAutoCADなどは速く成りません
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NCのソフトのお客様から聞いた話ですが
3次元の超精密ドリルを緻密な順序で削りだす精密金型ソフトの根幹はもはや職人技の極みで
同じソースでも違うコンパイラで最近のプラットフォーム用にバイナリ化すると
微妙なところで0.1mmのドリルの歯が折れてしまうのだそうです
マルチスレッドに最適化するにはソフトを制作した本人に頼るほか無いのですが
そもそも人間の知能指数や感性には大きな波があって
そのピークの時に書かれたプログラムはもはや他人の書いたものであり
たとえ本人であっても手が付けられない、もう二度と同じ高い匠のプログラムをかけない
いまも昔書かれたそのソフトに代わるものがないので
ひたすら高いクロックのマシンを探しているとお話しされていました
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Skulltrailといえば2個で30万を超すQX9775のCPUが有名ですが
今回は4スロットしかないメモリソケットで32Gbyteを実現するために
1枚8Gbyteというとっても高価なDIMMを4枚使用しています
このメモリ1枚でかなり良いマシンが作れます
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そしてVGAにはなんとQuadro最高位のFX5800
一枚40万円もするVGAは初めてです
メモリが4Gbyteものっていて
CUDAのアプリを使用すれば1TFlopsを実現します
日本国では1TFlops以上のコンピュータをスパコンと定めて輸出規制などしていますが
このマシンはスペックで言えばそのスパコンにあたるわけです
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そしてintelのSSDに16chRAIDカードまで載っています
さらにadaptecのHBAにSASも2台ほど載せる予定で
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価格と言えば結構良い車が買える程のものになりました
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簡単な性能は
Core i7 vs Skulltrail 超ハイエンドPC ガチンコ勝負!! http://d.hatena.ne.jp/SuperPC_JUNS/20081128
で見る事が出来ますが
32Bメモリ + Quadro FX5800 + SSD + SAS/RAID+SATA
ではどのような世界が実現できるのか
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あと数日中には出来上がりますから
皆様もお楽しみにして下さい
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しかし1つ1つのパーツが高価すぎて
触るのも怖いマシンであります
1枚20万円のメモリなんて・・・
ああ、こわいこわい;;−(懐かしの汗)
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JUNS は 僕のいる7Fの研究/実験室と2Fの工房に分かれているのですが
上に何枚か写真を掲載したとおり先ほど組み上がったとの連絡がありました
流石ミーちゃん、丁寧かつがっちりと出来上がっています
電源は怖くてまだ誰も入れていないとのことだったので
僕がスイッチを入れると何の問題無く立ち上がりメモリも32Gbyteと認識されています
BIOSを4.2GHzに設定し、OSをインストール
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2.5インチHDDの認識が甘いので、ラック2段とHDD8個を交換したいと感じる
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後はテストしながらBIOSをもう少し細かく追い詰める
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そしてデータを取った後、24時間ループをかけて、問題無ければお客様に発送します
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楽しみなのはデータですね
こんな贅沢なマシンはそう多く作れる物では無いし
Skulltrailも既にパーツの在庫が厳しい
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ご注文下さったお客様に心から感謝いたします