JUNS Blog

JUNS株式会社の公式ブログです。主に開発・新製品や企業活動についてのあれこれ。

Quadro CX の CUDA はCore i7 より 67倍も速い !?




RODEのガンマイクの付いた一眼レフ
なかなか収まりが良くて格好いいです
しかも音声はリニアPCMステレオなので
精細なハイビジョン映像と重なると
驚くような迫力があります



待ちに待ったQuadroCXとAdobeCS4が届いたので
検証と思い撮影に出たら風邪をひいてしまい
いまだにちゃんとさわれていません



JUNS Pro-HDTV の肝となるQuadroCXですが



SPは192個
クロックは600MHzと
前のGTX260と同じです
ただメモリは1536MBもあります

殻割りして水冷にすれば
軽く750MHzくらいには上がるでしょうが
流石に20万を超えるグラボを割る勇気はありません



マシンも空冷で3.2GHzと控えめ
先ずはファーストインプレッションといったところであります



DVIが一つしかないのですが
DisplayPort->DVIのケーブルが付いて来て
デュアルモニターが出来ます

説明書もなく
ビニール袋にただシリアルのシールが一枚

実はこれがAdobeCS4用のプラグインのアクティベートキーなのです

NVIDIAのサイトでその効果を見る事が出来ます
http://www.nvidia.co.jp/object/builtforadobepros_jp.html
このプラグインを使えば純粋にCUDAでエンコードとか出来る筈ですが
病み上がりなので報告は後日お伝えいたします

先ずはSandraで浮動小数点の演算テスト


■↑↑■Core i7 3.2GHz


■↑↑■QuadroCX

Native Double Shaders とは倍精度浮動小数点の事でしょうか
Core i7 58MPixel/s に対して QuadroCX 3.91GPixel/s
つまり58MPixel/s 対 3910MPixel/s
QuadroCXは倍精度に関してはCPUの67倍も速いとのことです
単精度は113MPixel/s 対 274MPixel/s と倍程度にとどまっています
QuadroCXがスパコンで不可欠な倍精度にフォーカスして設計された物だからでしょうか
とにかく倍精度を使う様な科学技術演算や高度な画像処理・認識では
CPUとは比べられない程の力がありそうです

メモリの速度も測ってみると

■↑↑■Core i7 3.2GHz


■↑↑■QuadroCX

Core i7 は17GB/s とCore2と比べると恐ろしく速いですが
QuadroCXの内部メモリ速度は54GB/s とそれより3倍も速い
動画などを扱うには理想的な環境です

しかしCPUの管理しているメモリとQuadroのメモリの転送には
4.58GB/sとCore2の頃のスピードしか出ていない
PCI Express周りのボトルネックがあるのでしょうが
これではせっかくの67倍も速い演算能力が活きない
なのでQuadroCXは自分のメモリを1.5GByteも積んで
出来る限り内部で処理を完結させようとしているのですね

このCPUの67倍のエンジンを使うと
どのくらいエンコードレンダリング超解像が出来るのか!!

ちなみにこのマシンにはSpursEngineを搭載した
FireCoderものっていますが
これも後日報告します



AdobeCS4 では PhotoShopやPremire/AfterEffectsに


こんなGPUの設定があって
本気で使ってくれる感じです

ちなみにCANON 5D MarkIIで撮影した画像を

■↑↑■Premire CS4


■↑↑■EDIUS Pro 5

に置いたら問題無く編集出来るようでした

5D MarkII の映像は1920x1080/30P の H.264ですが
EDIUSは4の時とはまるで違って
H.264のままでもカット編集くらいは出来そうな感じのレスポンスでした
Premireは例のプラグインや設定で何がどのくらい変わるのかですが
なんと言ってもCPUの67倍ですから
ソフトがCUDAに最適化されていけば大きな期待が持てます
そのうえOpenCLとかも始まるようですし
ただ現時点ではEDIUSの方が編集レスポンスは速そうです
まぁ実際にはH.264のままで編集するのはまだ厳しいかも
あと5倍くらいで実用、ホントもう少し、そんな感じがしました

EDIUSは来年、編集時にSpursEngineを利用するようなるそうですが
以前より評価の高いEDIUSやTMPGEncなども含め
エンコードや高解像関係は家電大国日本の牙城
ハイビジョンレコーダは毎年買い換えていますが
SONYから松下のBlu-rayレコーダーに変えたときは余りの美しさに驚きました
ハリウッドに研究所(PHL)を持つのは伊達で無いですね
http://panasonic.co.jp/blu-ray/branch/phl/
もはや画像処理は速さや正確さよりインテリジェンスが勝負です
元の画像に隠された情報を如何に綺麗に人間に視覚させるか
これこそスパコン能力のCUDAも使って凄いのを見せて欲しいところです
でなければ東芝ソニー・松下連合でフルスペックのCELL使ってやって下され!!


唐突に、とても半端なところで今回は終わってしまうのですが

話はマザーボードに戻ってP5Q-Eに比べP6T-Deluxeから
RAIDチップがSILからMarvelに変わったのでテストしたら


とかなり良い性能を見せてくれました
並のSSDよりよっぽど速い!!
まだまだ大容量はHDDですから



CANON 5D MarkIIで
1枚 5616x3744x14bit 25Mbyte
千枚撮ったら250Gbyte
僕は96年より13万枚たまっていますから
32500Gbyteですか??

これに動画が加わって来るとなると
幾らSSDが大容量化しても
やはり頼みはHDD以外ありません
厳しい競争のHDD業界ですが
DRAMよりはマシ!! 頑張って下さい

ELPIDAが500億の社債、株安によりたった1ヶ月で返済になってしまいました
加えて90円切る円高と半額になったウォン安でかなり厳しい
しかしここでDRAMが日本から消えたら
何となく液晶・プラズマまで消えて
そのうちステッパーからウエハー・インゴッドまで
日本はコンピュータから完全撤退になりそうな気がする
なんとかELPIDAには持ちこたえてもらいたい!!
(JUNSは一部機種でELPIDAを使用しています)
(やはりテストしたら性能が違います!! )



最後に今日は出番の無かったNikon D90君と・・
済みません、次はちゃんとスピードとか計測してみます
高解像にも期待してます
DVDがハイビジョンになったら最高ですから
でわでわ

山中潤