JUNS Blog

JUNS株式会社の公式ブログです。主に開発・新製品や企業活動についてのあれこれ。

LINEの無料グループ通話はインカムの代わりになるか?!

JUNSで毎月1度インターネットライブ配信を行っている音楽番組「宍戸留美×津田大介 Oil in Life
ほぼリハなしの生放送のため、スイッチャー、カメラ、ディレクター、配信テクニカルの本番中の意思疎通が重要となります。

そのために必要不可欠なのがインカム。
JUNSでは、放送開始よりずっとPROTECHのインカムを使用してきました。

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BNCケーブルを直列につないでいくだけで全員での同時通話が可能となり非常にシンプルで使いやすい機材なのですが、撮影スペースが4m*4mという超コンパクトサイズのため、カメラやマイクなどのケーブル引き回しと合わせ、ケーブル地獄になることがネック。
動き回る必要のあるカメラマン同士が、ケーブルにつながれた状態で右往左往しなければならないのも、準備や撤収の時間がその分増えるのもストレスでした。

ワイヤレスのインカムも電波帯や価格など諸々の問題があり、もう少しお手軽に代用できるものはないだろうかと考えていて、(一気にお手軽な方向に転びましたが)LINEの無料グループ通話を試してみることにしました。

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スタッフのスマホに、市販の片耳ヘッドセットを接続。

【実際に使ってみてよかった点】
・ケーブルレスなので動き回りやすい。
・とにかく簡単。スマホがあればいい。
・誰かが欠落する、通話が切れるなどのトラブルはなかった。(今回は5名で使用)

【実際に使ってみて、ちょっとな という点】
・自分の声が聞こえない
 (インカムは自分がしゃべった声もヘッドホンから聞こえるのですが、電話なので当然自分の声は聞こえない。これが慣れるまで気持ち悪かったです。あと本当に自分の声が送られているのかわかりづらい)
・マイクが周辺音をひろいすぎる
 (ライブ中は音楽を拾ってしまうため、実際の音とヘッドホンからの少しずれた音が重なって気持ち悪い感じになりました)

【結果】
トークイベントや座談会スタイルの番組内容で、省スペース・ミニマムオペレーションの現場であれば、実用に値するという印象です。


人数が少ない現場なので、とにかく時間や物理的な質量を軽減したい!
あるものは使う!ないものは作る!の精神で、来月も引き続き、模索の上 こちらでレポートできればと思います。

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この日のライブ・ゲストは大森洋平さんと上田健司さん。
アーカイブは下記よりご覧いただけます。

www.youtube.com

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玄光社「小型映画」に馳せる思い

かつてビデオと違い、8ミリは編集することがわりと当たり前だった。時間があたりのコストが高かったし、一巻で3分しか撮れないから、誰もが真剣かつ工夫を凝らして撮影した。
そんなマニアが必ず愛読していたのが「小型映画」という月刊誌だった。70年代末の自主制作映画ブームの時期、僕も、毎号、擦り切れるまで読んだものだ。

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「小型映画」の名に相応しい、ゴダールが愛用したフランス製のボリュー。今見ても美しいカメラだが、カメラは映画という芸術の一員だったから、美しさは必然だった。
フィルムカメラは表現の手段。つまり、ペンやギターの様に、持ち歩き、自分の芸術を高める為のものなのだ。

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しかし、ビデオカメラに押され、82年10月に「小型映画」は休刊し、役目は「ビデオサロン」に受け継がれる。
休刊号には佐藤忠男さんが「いまや小型映画はエリートの手に託された」と言った文を寄稿されていて、当時はよく意味が分からなかったが、あれから35年経って、8ミリが生み出した作家の数を見ると、その通りだったのかもと、思ったりもする。

残念ながら、僕は映画で成功することは出来なかったが、「小型映画」の直系である「ビデオサロン」に多くの機材を紹介して頂ける(零細だけど)映像機器メーカーを作れた。

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人生は不思議だ。自主制作映画少年だった頃は商売人になるなんて思ってもなかった。
それは、ガロにのめり込んでいたら、漫画家にはなれなかったけど、青林堂の社長になっていたのと何処か近い。
「小型映画」や「ビデオサロン」を出版している玄光社が「北原白秋」から生まれて、社長さんは今も北原さんだというのも何となく凄い。

かつて所有していたボリューやキャノンたちが今もいればと思ったりするが、実は大きすぎて処分もされなかった、35mm映画カメラはまだ3台も手元にあったりする。


そのうちアリフレックスIICはそれなりに美しいし、キューブリックが生涯愛し続けたカメラだったりするので、こんど倉庫から出して磨いてみようかと思うが、倉庫の中に無かったらと思うと、怖いから、実行できない。あれは、あるはずなんだけど、どうかなあ、、、
http://kubrick.blog.jp/archives/52151574.html


LiveCAMコントローラとLiveCommandの同期モデルをInterBEE2017に出展!

InterBEE 搬入があと2日に迫った。

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このところ体調を崩して怠けていたが、土日で奇跡のLiveStudioハードウェア版を作っている。ソフトウエア版と違って、クラウドの映像をバシバシスイッチング出来るヤツ。

既存の各コントローラーも連携して動くようにI2Cで結んで便利にした!
リモートカメラコントローラーでカメラを選ぶとATEMのプレビューに選択されて使い勝手が良い。

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いつもスイッチャーとリモートの二つのボタンで頭が混乱したが、ライブコマンドのボタンだけで済む。

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今日は更に沢山のデコーダーをつなげる。このちっちゃいarduinoはARMでシリアルが6個にI2Cが2個もある。

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ギリギリで新しい事はしないという大人ではないので、このマイコンを使うことにする、締め切りは明日だ!

ラズパイ とか素晴らしいけど、立ち上がるのが遅くて、それが嫌い。PC6001から始めたマイコン人生だ、OSなんてなくても良い。1秒で立ち上がってくれなきゃ。

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動画とかは無理だけど、音はそれなりに扱えるみたい。検索しても、日本語のブログとかが全くないのも良い。Aruduinoの環境で動くようだ。コントローラー系はこれで行くことにしよう!



国際放送機器展 InterBEE 2017
11月15日(水)~17日(金)
みなさまのご来場をお待ちしております。

http://www.inter-bee.com/ja/
JUNSブース: ホール4 ブースNo.4106

 

コネクタ着脱可能!な、光HDMIケーブル OPTIMAN 4K HDMI2.0a

4K/HDR 最新のHDMI2.0aに対応したOPTIMAN光HDMIケーブルに、かねてよりリクエストの高かった 着脱可能なタイプができました。

デモ機をテスト中。

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こんな感じで、HDMIコネクタ部分を取り外すことができるので、古い建物の細い管内や、既に他のケーブルで隙間のない管内などに通しやすく、施工に向いたタイプとなります。

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SOURCE(送り)側、DISPLAY(受け)側、両方のコネクタが取り外せます。

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外されたコネクタはこんな感じ。

着脱も、スリーステップで簡単です。

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ワン

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ツー

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ポン

留め具がついていてカチッとはまる構造なので、抜けの心配もありません。


個人的には、ケーブルの印字デザインが好きです。

InterBEEまでにはリリースの予定ですが、すぐにでも欲しいという方がいらっしゃいましたら、直接お問い合わせいただければ幸いです。

基本モデルはこちら

 

 sudo

「編集ソフト」としてもかなり優秀!DaVinci 14がキテる!

JUNSでも数多くのシステムに取り入れているブラックマジックデザインさんで、SI向けのセミナーがあり、(何気に初めて)新宿のショールームへ行ってきました。

新宿御苑が近くてうらやましい!

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このショールームでは、販売されているほとんど全ての製品を見ることができるとのことで、フィルムスキャナーも鎮座してました。が、

今回の目玉は、新しくなったDaVinci 14。
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有償版の「Studio」の価格が10万近く下がったことも大きな変化ですが、それ以上に編集機能や、昨年買収したFairlightのオーディオエンジンをフルに活用したMA機能の追加、ネットワーク越しに複数のユーザーでプロジェクトを共同で編集できるコラボレーション機能など、12まではグレーディング要素の強かった印象から一転、撮影~完パケまでの作業をDaVinciだけで行えるノンリニアソフトとして、かなり秀逸に仕上がっています。

ソフトは買いきりでアップデートは無償、またドングル認証なので複数のPCで簡単に使用でき、基本的にインターネットへの接続も不要です。
これは以前からの特徴ですが 特にGPUの部分で、積めば積むほどハードウェアのパワーを効果的に使用してくれる点もDaVinciは優秀で、4K8K編集やRAW/log編集の選択肢として、かなりポイント高いと感じます。


色々と機も熟しましたので、新しいJUNSの編集マシンでも、DaVinci最適化モデルを展開していきます。編集の内容やワークフローによって、最適なモデリングは異なってきますので、そのあたりの情報も今後 順次ご紹介していく予定です!

sudo