JUNS Blog

JUNS株式会社の公式ブログです。主に開発・新製品や企業活動についてのあれこれ。

ポケットにしのばせたい『映画テレビ技術手帳』

会社の掃除をしていたら、生徒手帳みたいな手帳が出てきました。
なにこれ。かわいい。ポケットにしのばせたい。

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B7 手のひらサイズ。

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中を開いたら
『映画テレビ技術手帳』総目次
・映画用フィルム
・映画撮影
・映画撮影用レンズ
・測光計器・フィルター
・現像
・映写機・編集卓
・テレビジョン
・録音
・照明
・一般
・規格
とあります。

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このようなフィルムカメラの構造や、レンズの光学式や、色温度についての説明、マイクの周波数などの 映像製作に関わる「いろは」が全て掲載されている手帳なのでした。


300ページくらいあって、巻末に80ページくらい広告が入っています(すごい!)
90年代の最先端。

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マイクだけは変わらない。。

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チャップリンの「モダン・タイムス」のようです。

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お約束の日芸。。

 

この手帳ほしいけど、さすがにもう発行してないだろうなぁと思って調べてみたら、なんとありました。

www.mpte.jp

最新版には、HDRと、ドローンの項目が追加されたとのこと!

サイズがB6に大きくなっているらしい(表紙もクロス張りでなくなっていそう)ので、もはやポケットにはしのばせられなさそうですが、購入必須です。


sudo

満島ひかりの「MONDO GROSSO / ラビリンス」PVがすごい!

www.youtube.com

満島ひかりの「MONDO GROSSO / ラビリンス」PVがすごい!

振り付けは『ラ・ラ・ランド』のジリアン・メイヤーズで、1台のカメラの長回しで撮影されたそうです。

緊張感や臨場感・ライブ感の高まる長回しの手法は、昔より多くの映画監督や撮影監督が使ってきたものですが、ここまでの一対一になると、なんだかもう生きている感がすごいというか、撮る側の撮られる側への思いが伝わりすぎて苦しいくらいになります。

何度も繰り返し見ていると、このショットでこういう風に感じただろうなぁというカメラマンの思いが自分にも乗り移ってくるようで、夜の香港というロケーションや湿度の高い国ならではの独特の光加減も重なり、5分15秒のyoutubeの動画を12インチのサーフェイスで見ているという現実には戻ってこれなくなるよう。

どんなに時代が変わっても、人のつくるものには絶対に敵わないものがある。「長回し」という古くからの手法に、映像に関わるものとしての原点を改めて思い出させてもらったような気がします。

 

sudo

新製品リモートカメラをDSJ2017に出展します!

明日より幕張で開催されるInteropと同時開催DSJ2017にJUNSの精鋭たちを出展いたします。

DSJ2017出展のお知らせ | お知らせ | JUNS(ジュンズ)


搬入前の最終チェック。

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去年から厳選に厳選を重ね、細かな問題を何度も修正し、満を持して送り出すのは
市場価格10万円を切るHD-SDI入力対応のリモートカメラ。ただのリモートカメラじゃありません!ライブ・カラーグレーディングに対応し、離れた場所からジョグコントローラで細かなポジショニングやカラーリングを行えます。

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手前にあるのは、これも1年かけて育て上げた高画質エンコーダ。
Vマウントバッテリーに対応させ、連続7時間駆動。今月発売の「放送技術」で導入事例も紹介されます。

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残念ながらお天気が悪そうですが、お立ち寄りの際にはぜひブースにお立ち寄りください。

ブース番号:ホール7 DSJパビリオン 7W27(会場地図)


本当はうちわを配りたかったのですが、納期的に間に合わず。。。気温も低そうなので小腹に効くおやつにしました!
メイド服の美人お姉さんが、お配りいたします!

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NHK技研公開2017へ行ってきた!

NHK技研公開2017へ行ってきました。

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WebRTCの受信機試作。
WebRTC(Web Real-Time Communication)は、ブラウザでリアルタイムなコミュニケーションを可能にするAPIプロトコルにはUDPが採用されています。
バレーボールコートを模したスタジオに複数のカメラが設置されていて、そのカメラからの映像をリアルタイムに表示、切り替えできるというデモを行っていました。
現状はTVでは対応できないため、Chromeを使用しているとのこと。

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世界初の8K生中継実験。

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8K対応の機材たち。スイッチャー、テロッパー、フレームシンクロナイザー、レコーダー。

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少し離れたホールから、映像を中継。8Kカメラは、ものごっつい恐竜みたいになってました。ハチケーザウルスと密かに命名。

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ほかにも8K関連がいろいろ。
4Kだけでも編集とか録画とか大変な状況なのに、オリンピックに向けたNHKの執念をも感じます。

 

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面白かったのは、地下の展示にあった 2K/4K/8Kのモニターサイズと画角の研究結果。
一定数の人に、複数のコンテンツや異なるサイズ、解像度の映像を見てもらって、それぞれの解像度でどのくらいのサイズがベストなのかを研究しているそうです。
TVまでの距離は、大体1.5mくらいなので 8Kモニターになってくると80~100インチはないと意味がないそうです。
そのころには液晶はなくなって、有機ELが主流になっているんでしょうね。

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昭和を振り返るコーナー。
SONYのテープレコーダー。
去年のInterBEEでも、池上通信機の特設ブースに展示してあったブラウン管の、行灯のような光の美しさにほれぼれしてしまったのですが、やっぱり昔の機械は萌える!!!

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ああ、かっこいい。。。

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あああ、楽しそう。。。

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HITACHI製 2インチのポータブルVTR。
ほしい。部屋に飾りたい。。

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1970年代の撮影風景。2インチポータブルをかついでいます。お疲れ様です。

 

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土曜日に行ったのですが、社員食堂が解放されていたので 昭和を想いながらカレーを食べました。

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森のような砧公園を眺めながら機材と放送に思いを馳せた一日。来週からもがんばるぞ!

「できない」や「ならない」にこそポスト・スマホの商売がある

先日買った Amazon FireTV Stick(¥4980) の画質に驚いている。

50インチテレビで見ても地上波との画質に差がない。

6台のNASと5台のHDDに6500タイトル程録画してきたが、これからはニュース等の時代の風景を残す以外はVODで済みそうだ。

規格などがなかなか決まらない4K/8KではVODが主流になり、サイマルが始まればテレビは丸ごとネットに変わることになるだろうと思い知らされた。

FireTVの上位版ではH.265/HEVCのデコーダまで搭載されているが、当然これらはスマホ用部品の流用。

流行りのIoTにとどまらず、車の自動運転やスマートホームにもその部品は使われるから、日常接する殆どの耐久消費財スマホ化する、

そして、あらゆるコンテンツがファイル化されるというのは、すでに確定路線で、足踏みなく、社会のど真ん中を進んでいる。

しかし出版やアパレル等がスマホに揺り動かされる事は間違いないが、スマホが靴下やマフラーに代わる事はできない。

また出版の根幹は作家や編集者の哲学だと思うが、人間はこれをコンピュータに渡してはならない。

つまり「できない」や「ならない」にこそポスト・スマホの商売があると思っているのだが、スマホの時代がいつ終わるか、それは、それほど遠くないかもしれないと思っている。